彼、予約済みです。
学校の最寄り駅の近くのカフェで私は好きな人と向かい合って座っていた。
「とりあえず、何か飲もっか」
「は、はい」
ドリンクのメニューを見る。
コーヒーは苦手なので却下。
紅茶はそんな気分ではないので無し。
そうすると残されたのはココアかソフトドリンクだ。
「日南さん、決まった?」
「あ、えっと⋯⋯オレンジジュースで⋯⋯」
子どもっぽいと思われただろうか。
だけど飲みたくないものを頼んでお金を使いたくない。
「オッケー。すみませーん」
湊さんは気にする素振りもなく店員さんを呼ぶ。
注文を受けに来た店員さんに向かって言う。
「オレンジジュースと、ホットコーヒーのブラック。あとショートケーキもお願いします」
ショートケーキ。
まさか湊さんが食べるのかと思い見ると、それに気がついたのか湊さんはこう言った。
「ああ違う違う。俺は食べないよ。日南さんに食べて欲しくて」
「えっそんな、大丈夫です」
「俺の奢りだから気にしないで」
イケメンは気遣いまでイケメンなのか。
そんなことを思いながら湊さんを見つめる。
「ん?俺の顔になんか付いてる?」
見ていたのを気付かれてしまったようでそんなことを言われた。
「いえ。何でも、ない、です」
毎朝見つめていただけの人が今私の目の前にいる。
なんだかとても不思議た気分だ。
「とりあえず、何か飲もっか」
「は、はい」
ドリンクのメニューを見る。
コーヒーは苦手なので却下。
紅茶はそんな気分ではないので無し。
そうすると残されたのはココアかソフトドリンクだ。
「日南さん、決まった?」
「あ、えっと⋯⋯オレンジジュースで⋯⋯」
子どもっぽいと思われただろうか。
だけど飲みたくないものを頼んでお金を使いたくない。
「オッケー。すみませーん」
湊さんは気にする素振りもなく店員さんを呼ぶ。
注文を受けに来た店員さんに向かって言う。
「オレンジジュースと、ホットコーヒーのブラック。あとショートケーキもお願いします」
ショートケーキ。
まさか湊さんが食べるのかと思い見ると、それに気がついたのか湊さんはこう言った。
「ああ違う違う。俺は食べないよ。日南さんに食べて欲しくて」
「えっそんな、大丈夫です」
「俺の奢りだから気にしないで」
イケメンは気遣いまでイケメンなのか。
そんなことを思いながら湊さんを見つめる。
「ん?俺の顔になんか付いてる?」
見ていたのを気付かれてしまったようでそんなことを言われた。
「いえ。何でも、ない、です」
毎朝見つめていただけの人が今私の目の前にいる。
なんだかとても不思議た気分だ。