彼、予約済みです。
第三節【人気者の彼の想い人】
「はぁ⋯⋯」
あれから数日。
LINEの連絡先とにらめっこする私は今日も悩んでいた。
「なーに?また悩みごと?」
そう言いながら寄ってきたのは親友のすみちゃん。
「だってだって、湊さんの名前が私のスマホにあるんだよ!?」
画面に映る、“優海”の文字。
あの日、連絡先を交換することになり無事私は湊さんの連絡先をゲットしたのだった。
「そのまま付き合っちゃえばよかったのに」
すみちゃんは軽くそんなことを言うけれど、生憎そんな度胸はもちあわせていない。
「だって、私に湊さんの隣は似合わないよ⋯⋯。きっと私を待ってる間に他の人を好きになっちゃう」
そんな私の言葉にすみちゃんは困ったように笑う。
「実栗は可愛いから自信持ちなよ。それに、湊さんは信用していいと思うよ?」
なぜすみちゃんがそんなこと言えるのだろうと不思議に思う。
「ハルに湊さんについて聞いたんだよね。湊さんってモテるのに浮いた話一つもないんだって」
やっぱりモテるのか。
その事実に肩を落とす。
「ほら、やっぱり私なんて⋯⋯」
「あー、もう。そんなに言うなら今日、湊さんに会いに行く?」
あれから数日。
LINEの連絡先とにらめっこする私は今日も悩んでいた。
「なーに?また悩みごと?」
そう言いながら寄ってきたのは親友のすみちゃん。
「だってだって、湊さんの名前が私のスマホにあるんだよ!?」
画面に映る、“優海”の文字。
あの日、連絡先を交換することになり無事私は湊さんの連絡先をゲットしたのだった。
「そのまま付き合っちゃえばよかったのに」
すみちゃんは軽くそんなことを言うけれど、生憎そんな度胸はもちあわせていない。
「だって、私に湊さんの隣は似合わないよ⋯⋯。きっと私を待ってる間に他の人を好きになっちゃう」
そんな私の言葉にすみちゃんは困ったように笑う。
「実栗は可愛いから自信持ちなよ。それに、湊さんは信用していいと思うよ?」
なぜすみちゃんがそんなこと言えるのだろうと不思議に思う。
「ハルに湊さんについて聞いたんだよね。湊さんってモテるのに浮いた話一つもないんだって」
やっぱりモテるのか。
その事実に肩を落とす。
「ほら、やっぱり私なんて⋯⋯」
「あー、もう。そんなに言うなら今日、湊さんに会いに行く?」