彼、予約済みです。
第二節【私の好きな人】
合コン当日。
オシャレな雰囲気の居酒屋に私たちは来ていた。
「ねぇ、格好変じゃない?」
「かっこいい人だといいなあ」
「1人は私の彼氏だから狙ったらダメだよ!?」
みんながもうすぐ始まる合コンにワクワクしている中私は1人沈んだ気持ちだった。
「やっぱり来ない方がよかったかも⋯⋯」
好きな人がいるのに合コンなんてやっぱり来るものじゃない。
そう後悔しているとお店のドアにかかっていたベルが鳴った。
ドアの方を見てすみちゃんが言う。
「あっ遅いよー?」
それに対し一番最初に入ってきた人が返す。
「ごめん澄空、遅れて」
そう言ったのはきっとすみちゃんの彼氏だろう。
ずっと下を見ていた私だったけれど、さすがに失礼だと思い顔を上げる。
「え⋯⋯」
いるはずのないあの人。
諦めるためにここに来たのになんでいるの、私の好きな人。
オシャレな雰囲気の居酒屋に私たちは来ていた。
「ねぇ、格好変じゃない?」
「かっこいい人だといいなあ」
「1人は私の彼氏だから狙ったらダメだよ!?」
みんながもうすぐ始まる合コンにワクワクしている中私は1人沈んだ気持ちだった。
「やっぱり来ない方がよかったかも⋯⋯」
好きな人がいるのに合コンなんてやっぱり来るものじゃない。
そう後悔しているとお店のドアにかかっていたベルが鳴った。
ドアの方を見てすみちゃんが言う。
「あっ遅いよー?」
それに対し一番最初に入ってきた人が返す。
「ごめん澄空、遅れて」
そう言ったのはきっとすみちゃんの彼氏だろう。
ずっと下を見ていた私だったけれど、さすがに失礼だと思い顔を上げる。
「え⋯⋯」
いるはずのないあの人。
諦めるためにここに来たのになんでいるの、私の好きな人。