甘い悪夢へようこそ
「フフッ、可愛い」
「いい子だね〜」
カイルに頭を撫でられ、マシューに頭にキスを落とされる。それにびくりと肩を震わせれば、さらに「可愛い」と言われ、頭をまた撫でられた。
甘いカップケーキを大人しく食べていたのだが、ぼんやりとした頭の中の霧が晴れていく。自分の住んでいた村の名前、親戚の顔、燃え盛る家、家にやって来た警察、手錠の感覚、裁判、そして死刑執行ーー。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全てを思い出し、ミアは悲鳴を上げる。マシューが驚いたのか手を離し、ミアの視界に色が戻った。涙でぼやける視界の中、カイルとマシューが心配そうにしていた。
「ミア、大丈夫だよ。ここにもう怖いものはないからね」
小さい子をあやすようにマシューがミアの背中をさすり、どこから持って来たのかブランケットをかける。その様子を見て、カイルは不思議そうな顔をしていた。
「おかしいな、何で忘却魔法が効いてないんだ?普通の人間なら、死ぬまで自分の名前と年齢以外の情報を思い出すことはないのに……」
「いい子だね〜」
カイルに頭を撫でられ、マシューに頭にキスを落とされる。それにびくりと肩を震わせれば、さらに「可愛い」と言われ、頭をまた撫でられた。
甘いカップケーキを大人しく食べていたのだが、ぼんやりとした頭の中の霧が晴れていく。自分の住んでいた村の名前、親戚の顔、燃え盛る家、家にやって来た警察、手錠の感覚、裁判、そして死刑執行ーー。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全てを思い出し、ミアは悲鳴を上げる。マシューが驚いたのか手を離し、ミアの視界に色が戻った。涙でぼやける視界の中、カイルとマシューが心配そうにしていた。
「ミア、大丈夫だよ。ここにもう怖いものはないからね」
小さい子をあやすようにマシューがミアの背中をさすり、どこから持って来たのかブランケットをかける。その様子を見て、カイルは不思議そうな顔をしていた。
「おかしいな、何で忘却魔法が効いてないんだ?普通の人間なら、死ぬまで自分の名前と年齢以外の情報を思い出すことはないのに……」