短編小説集
ムーミン
「たのしみだねー」
「うんうん!早くムーミンに癒されたーい♪」
友達と2人で今、向かっているところ。
それは先月オープンしたばかりのムーミンのアミューズメントパークであーる!
ムーミン大好きな私と友達が行かないなんて理由はどこにもなく、絶対に行こうねと約束した日が今日!
この日が来るのを待ってましたー♡
「あれ?先月オープンした割にはやけに人が…、いないね?」
友達のその一言でハッと我にかえり、そして辺りを見回す。
「アレ?本当だ。何でだろう?」
何だか嫌な予感がするーーー
え?
まさかね、まさかだよね?
こんなに楽しみにしていたのに、まさかだよね?
「あーあ、今日、臨時休業だってさ。ついてないねー」
「え?」
友達が指を挿したその先には臨時休業と書かれている、見たくないものが置かれていた。
ガーンーーー
何でー?
何でよー?
何でよりによって今日、お休みなのよー!
ここは休館日がないから、絶対に今日はやってるって安心して来たのにー!
私の身体が崩れ落ちた。
「ムーミンーーー!」