短編小説集
メイド
「ご主人様!行ってらっしゃいませ」
「あぁ、行ってくる」
「ご主人!今日は何時頃のお帰りになりますか?」
「………あのさ、そのご主人様ゴッコはいつまでやるんだ?」
「今月いっぱいはやりたいです♡」
メイド服を着た俺の妻は可愛く笑った後、俺にカバンを渡してきた。
「ありがとう。…行ってらっしゃいのキスは?」
「メイドとご主人様は、そんな事しちゃいけないのです!」
プンッと頬を膨らませる妻があまりにも可愛くて、つい左頬にキスをした。
「な!ダメです‼︎」
「ハイハイ、早めに帰るな」
妻の頭を軽く撫でると、照れた様に微笑んだ。
その笑顔を見て、俺の顔も真っ赤に染まった。
ウチの妻は可愛すぎるーーー