短編小説集
クライヘヤ
「ここはどこ?」
目が覚めると、そこは暗い部屋。
そこに1人ポツンと、私はヒザを抱えて座っていた。
ただボーッと何をするでもなく、視線を動かす事なくジッとしている。
時折、私の近くを何かが通り過ぎる気配があったけど、そんな事を気にする事なく暗闇に溶け込んでいた。
カチャ…
扉が開いたと同時にまたいつもの様に人の気配がした…が、今回は違う。
「…やっと来たのね」
ポツリとそう呟いた私はニヤリと笑う。
「…残念でなりません」
私の母にそう言ったアナタに近づいていく。
ずっと、待ってたのよ…
私の右手が彼へと伸びる。
「…許さない」
目が覚めると、そこは暗い部屋。
そこに1人ポツンと、私はヒザを抱えて座っていた。
ただボーッと何をするでもなく、視線を動かす事なくジッとしている。
時折、私の近くを何かが通り過ぎる気配があったけど、そんな事を気にする事なく暗闇に溶け込んでいた。
カチャ…
扉が開いたと同時にまたいつもの様に人の気配がした…が、今回は違う。
「…やっと来たのね」
ポツリとそう呟いた私はニヤリと笑う。
「…残念でなりません」
私の母にそう言ったアナタに近づいていく。
ずっと、待ってたのよ…
私の右手が彼へと伸びる。
「…許さない」