短編小説集
スター
「ワァァァー!」
眩しい光の洪水が私を照らし、歓声が沸き起こる。
胸が…、熱くなる。
狂おしい程、手に入れたくて堪らなかったモノ。
それがやっと、手に入った。
ついにこの場所に来る事が出来た。
マイクを持っていない汗ばんだ手をギュッと握りしめ、私を熱狂する人達に強い視線を送る。
「みんな、行くよー!」
目指すは頂点!
もう、何も怖いものはない。