首取り様3
「よし、これで5つ目だな」
大輔が威勢よく言ってガイコツの周辺を掘り始めた。
力のある大輔が掘り進めるとそれはあっという間に全貌を現す。
長いあいだくさきに囲まれて守られてきたのだろうソレは、形を崩すこともなく人間の頭部として出現した。
ポッカリと空いている両目のあった部分が4人をジッと見つめているように見えた。
「これで5つ全部揃ったけど……」
再び地蔵へ戻ってきた4人は、5つ目のガイコツを地蔵の前に置いた
「これでなにかが変わるのか?」
大輔に質問されても誰も答えられなかった。
もしかしたら自分たちはとんでもなく無駄な時間を過ごしてしまったのかも知れないという不安も拭いきれない。
「明日の朝になれば慎也と美樹の首が戻っていると思う?」
今度は春香が言った。
でもそれにもやはり誰も答えられなかった。
なにが正しいのかなんてわからない。
ただ、ジッと待っていることができなかっただけだ。
大輔が威勢よく言ってガイコツの周辺を掘り始めた。
力のある大輔が掘り進めるとそれはあっという間に全貌を現す。
長いあいだくさきに囲まれて守られてきたのだろうソレは、形を崩すこともなく人間の頭部として出現した。
ポッカリと空いている両目のあった部分が4人をジッと見つめているように見えた。
「これで5つ全部揃ったけど……」
再び地蔵へ戻ってきた4人は、5つ目のガイコツを地蔵の前に置いた
「これでなにかが変わるのか?」
大輔に質問されても誰も答えられなかった。
もしかしたら自分たちはとんでもなく無駄な時間を過ごしてしまったのかも知れないという不安も拭いきれない。
「明日の朝になれば慎也と美樹の首が戻っていると思う?」
今度は春香が言った。
でもそれにもやはり誰も答えられなかった。
なにが正しいのかなんてわからない。
ただ、ジッと待っていることができなかっただけだ。