首取り様3
☆☆☆

それから4人は空き地へやってきていた。


石碑があった場所へと足を進めるけれど、相変わらず荒れ放題で草が足に絡みついてきて歩きにくい。


「この草を刈ればまたなにか見つけることができるかもしれねぇな」


大輔は草木をうっとうしそうにかき分けて前へ進んでいる。


時々足が痛むのか引きずる素振りを見せているけれど、今はとりあえず大丈夫そうだ。


「石碑があった!」


明宏の声に全員が集まった。


そこには前回見つけた石碑がしっかりと立っていた。


「周辺も含めてしっかり調べよう」


明宏の言葉に他の3人が頷く。


この空き地全体の草刈りをすることは難しいけれど、石碑の周辺だけなら簡単に掃除することができる。
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