首取り様3
神主の声は長を攻めていた。


占い結果がどれだけ大切なものなのか、神主もよく理解している。


けれども責めずにはいられなかったのだ。


『ではどうしろと言うんですか?』


長に聞かれて神主は黙り込んでしまった。


普段から神につかえている身としてはこれ以上のことは言えなかった。


その代わりに長をその場に残して、1人部屋を出ていってしまったのだった。
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