首取り様3
昼間のこともあってなにを話せばいいのかわからなくなってしまった。
しばらく沈黙が続くと部屋の外から物音が聞こえてきて、自分たちの他にも誰かが置き出したことがわかった。
みんな、眠れないのだ。
「春香、昼間はあんなこと言ってごめんね」
「ううん。私と大輔が無事だったことには変わりないしね」
春香は悲しげに笑みを浮かべて答えた。
まるで、自分と大輔、どっちかの首が見つからなかったらよかったのにを言っているように聞こえて、佳奈の胸は苦しくなった。
「大輔の怪我の調子はどう?」
話題を変えるためにそう質問をした。
春香は軽く頷いて「抜糸の予定が決まったよ」
「そっか。回復してるんだね」
佳奈はそれを素直に嬉しいと感じた。
これ以上仲間が傷つくのを見ているのは嫌だったから。
しばらく沈黙が続くと部屋の外から物音が聞こえてきて、自分たちの他にも誰かが置き出したことがわかった。
みんな、眠れないのだ。
「春香、昼間はあんなこと言ってごめんね」
「ううん。私と大輔が無事だったことには変わりないしね」
春香は悲しげに笑みを浮かべて答えた。
まるで、自分と大輔、どっちかの首が見つからなかったらよかったのにを言っているように聞こえて、佳奈の胸は苦しくなった。
「大輔の怪我の調子はどう?」
話題を変えるためにそう質問をした。
春香は軽く頷いて「抜糸の予定が決まったよ」
「そっか。回復してるんだね」
佳奈はそれを素直に嬉しいと感じた。
これ以上仲間が傷つくのを見ているのは嫌だったから。