首取り様3
☆☆☆

彼らは次々と襲ってくる化け物たちを難なく退治していく。


それなのに首を探す気はさらさらなさそうだった。


「そんなに強い武器を持っているのに、どうして首を探さねぇんだ!」


大輔が怒りで顔を真赤にして怒鳴り散らす。


この3人なら首を探し出すことだってきっと容易いはずだ。


黒い化け物がどれだけ多くなってきても、銃を持っているのだから桁違いの強さで間違いない。


「言ったでしょ。この街を壊滅させるところが見たいの」


智子がつまみを口に放り込みながら答えた。


「そのためにはまだ2つ首をつけなきゃなんねぇんだぞ!?」


今日のイケニエの分と、もう1人だ。


それはこの3人の中の誰かが犠牲になることを指している。


「しつけぇなぁお前ら。別にいいんだよそんなこと」

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