首取り様3
話しかけても返事はない。
わかっていたことだけれどそれが無性に悲しくてまた涙が出てきてしまった。
慎也の体にすがりついてそのぬくもりと心音をしっかりと確認する。
「慎也は生きてるんだもんね。美樹も。だからここで諦めちゃダメなんだよね」
話しかけているようで、自分自身へ向けて言葉だった。
慎也を助けるため。
そのためならなんだってできる気がする。
たとえ今のイケニエが信用できない彼らだとしても、出会うことができたのだ。
それは新たな発見への鍵になるはずだった。
目を閉じてしばらく慎也の心音を聞いていると、徐々に気持ちが落ち着いてきた。
「ありがとう慎也。必ず助けるからね」
慎也の体へ声をかけて、佳奈は部屋を出たのだった。
わかっていたことだけれどそれが無性に悲しくてまた涙が出てきてしまった。
慎也の体にすがりついてそのぬくもりと心音をしっかりと確認する。
「慎也は生きてるんだもんね。美樹も。だからここで諦めちゃダメなんだよね」
話しかけているようで、自分自身へ向けて言葉だった。
慎也を助けるため。
そのためならなんだってできる気がする。
たとえ今のイケニエが信用できない彼らだとしても、出会うことができたのだ。
それは新たな発見への鍵になるはずだった。
目を閉じてしばらく慎也の心音を聞いていると、徐々に気持ちが落ち着いてきた。
「ありがとう慎也。必ず助けるからね」
慎也の体へ声をかけて、佳奈は部屋を出たのだった。