首取り様3
けれど佳奈は首をかしげた。


「本当に今まで探してきた場所にあると思う?」


「それは行ってみればわかる話しだ」


大輔の言葉に佳奈は黙り込んでしまった。


確かにそのとおりだ。


そしてそこに首があったとすれば、万事いい方向へ進むはずだった。


「わかった。それなら行く」


佳奈はそう言い、頷いて見せたのだった。
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