真面目な私は、チャラい彼に溺愛されてるみたいです。
「まあいいじゃん。そういえば、もうすぐ荷物届く。片づけ手伝って」
上手く話を避けられた気がする。
「えっ。あ、私勉強あるんで」
「いや、俺も勉強ある。あと3週間後ぐらいから大学始まるし」
そっか。今は3月の中旬。
私の高校でも、三年生の先輩がつい最近卒業式を終えたところ。
私たちの終業式も近づいてきている。
「とりあえず荷物届くまで勉強してますね。では」
私は自分の部屋に戻って勉強を始めた。
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「へー。真面目だね。てっきり俺から逃げるために言っただけだと思ったのに」
問題を解いていると、後ろから声を掛けられた。
「急に何なんですか?っていうか、私の部屋ノックもせずに勝手に入ってこないでください」
「良いじゃん。だって俺の部屋でもあるし」