真面目な私は、チャラい彼に溺愛されてるみたいです。

「まあいいじゃん。そういえば、もうすぐ荷物届く。片づけ手伝って」


上手く話を避けられた気がする。



「えっ。あ、私勉強あるんで」


「いや、俺も勉強ある。あと3週間後ぐらいから大学始まるし」


そっか。今は3月の中旬。
私の高校でも、三年生の先輩がつい最近卒業式を終えたところ。


私たちの終業式も近づいてきている。


「とりあえず荷物届くまで勉強してますね。では」


私は自分の部屋に戻って勉強を始めた。


‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴



「へー。真面目だね。てっきり俺から逃げるために言っただけだと思ったのに」


問題を解いていると、後ろから声を掛けられた。


「急に何なんですか?っていうか、私の部屋ノックもせずに勝手に入ってこないでください」


「良いじゃん。だって俺の部屋でもあるし」
< 10 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop