首取り様4
大輔は目から視線をずらして地蔵の鼻先を見つめた。
さっきみたいに硬直して動けなくなるようなことには、二度とならない。
「もしも地蔵が死んだら。その首は元に戻るのかな」
佳奈が呟くのが聞こえてきた。
一瞬緊張感が薄れるが、すぐに気持ちを切り返る。
恋人である慎也の首が地蔵についているのだ。
地蔵が死んだ後のことが気になるのは当然のことだった。
だけど今は目の前の地蔵に集中したい。
なによりも、この地蔵を殺せるとは到底思えなかった。
地蔵が動き出すとほぼ同時に大輔は猟銃を発砲していた。
凄まじい音と衝撃に、体が後方に飛ばされそうになる。
重心を下に移動させ、両足を踏ん張り、どうにか飛ばされずにすんだ。
玉はまっすぐに飛んで地蔵の胴体にぶつかった。
さっきみたいに硬直して動けなくなるようなことには、二度とならない。
「もしも地蔵が死んだら。その首は元に戻るのかな」
佳奈が呟くのが聞こえてきた。
一瞬緊張感が薄れるが、すぐに気持ちを切り返る。
恋人である慎也の首が地蔵についているのだ。
地蔵が死んだ後のことが気になるのは当然のことだった。
だけど今は目の前の地蔵に集中したい。
なによりも、この地蔵を殺せるとは到底思えなかった。
地蔵が動き出すとほぼ同時に大輔は猟銃を発砲していた。
凄まじい音と衝撃に、体が後方に飛ばされそうになる。
重心を下に移動させ、両足を踏ん張り、どうにか飛ばされずにすんだ。
玉はまっすぐに飛んで地蔵の胴体にぶつかった。