首取り様4
「なんで地蔵が見えてるんだよ?」
大輔が誰に共なく聞く。
答えたのは智子だった。
「地蔵全部に首がついたからじゃない? そしてこれから、地蔵がこの街を壊滅させてくれる!」
智子が叫ぶようにそう言った瞬間だった。
今までキツク目を閉じていた5体の地蔵たちが一斉にカッと目を見開いたのだ。
「慎也!」
佳奈が咄嗟に慎也の顔をつけた地蔵に駆け寄りそうになり、それを明宏が止めた。
「近づくな佳奈!」
「でもっ!」
目を開けた地蔵たちはガクガクと左右に揺れ始めた。
その揺れに合わせて石がボロボロと剥がれ落ちていく。
石の内側から現れたのは灰色の手足だった。
それは人間と同じほどの大きさがあるにもかかわらず、やはり質感は石でできているようだった。
「なんだよこれ……」
大輔が注意深く後ずさりをする。
大輔が誰に共なく聞く。
答えたのは智子だった。
「地蔵全部に首がついたからじゃない? そしてこれから、地蔵がこの街を壊滅させてくれる!」
智子が叫ぶようにそう言った瞬間だった。
今までキツク目を閉じていた5体の地蔵たちが一斉にカッと目を見開いたのだ。
「慎也!」
佳奈が咄嗟に慎也の顔をつけた地蔵に駆け寄りそうになり、それを明宏が止めた。
「近づくな佳奈!」
「でもっ!」
目を開けた地蔵たちはガクガクと左右に揺れ始めた。
その揺れに合わせて石がボロボロと剥がれ落ちていく。
石の内側から現れたのは灰色の手足だった。
それは人間と同じほどの大きさがあるにもかかわらず、やはり質感は石でできているようだった。
「なんだよこれ……」
大輔が注意深く後ずさりをする。