その声で名前を呼ばないで



目を覚ますとベッドの横には梨沙が座ってた。



「睦月〜!お昼になっても起きないから心配だったよ、よく眠れたみたいでよかったけど!」


「今何時?」


「もう3時だよ、体育祭終わったし」


「・・・そっか、玉入れ一緒に出れなくてごめんね」


「もー!そんなのいいに決まってるじゃん!睦月が元気なら私はそれでいいんだよ!」


「ありがとう梨沙」



照れ隠しのようにケラケラ笑う梨沙。私はこの明るさにいつも助けられている。
< 29 / 33 >

この作品をシェア

pagetop