彼は私を偏愛している
社長室横の部屋に移動した、亜舟と雛菜。
雛菜は全て亜舟に告白した。
ソファに並んで座り、雛菜の手を握りもう片方の手で頭を撫でて聞いていた亜舟。
「ごめんなさい!!私、亜舟くんがトラブルに巻き込まれているって聞いて、とにかく助けなきゃって!
ごめんなさい!!私、どうすればいい?」
もう涙で顔がぐちゃぐちゃだ。
それでも雛菜は、許されたくて必死に謝る。
「ヒナ」
「はい!」
「ここ、おいで?」
亜舟が自分の膝の上をポンポンと叩く。
「え?」
「いいから!ヒナをギュってしたい」
「う、うん…」
亜舟の膝の上に跨がり座った。
そして抱き締められた。
雛菜の肩に顔を埋めて、亜舟は言う。
「ごめんね、ヒナ」
「え?」
「ぜーんぶ、知ってたんだ、僕」
「え……?」
雛菜は、弾かれたように亜舟の顔を見た。
「だからね!あのパソコン内の情報、全部“嘘”だよ!」
「え……嘘…?」
「今朝、仕込んどいた」
【何してたの?】
【ん?ちょっとね!】
「あ……」
「だから、情報は漏れてないよ」
「そう…なんだ……良かっ━━━━━━」
「でも!!」
「え?」
「ダメだよ!いくら僕の為だからって、パソコンの情報を盗もうなんて……!!」
「うん…本当に、ごめんなさい!!」
雛菜は、その場で頭を下げた。
「許さないよ」
「え━━━」
(ま、まさか!!?婚約破棄される……!!?)
「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!お願い!もう二度としないから!!
婚約破棄はやめ━━━━━━ンンン……」
雛菜の口唇を塞ぐ、亜舟。
「冗談やめてよ」
「え……?」
「婚約破棄なんてしないよ」
「え?」
「そんな言葉、ヒナの口から聞きたくない。
ヒナを一生、放すつもりないって言ったでしょ!?」
「で、でも…亜舟くん、許さないよって……」
「ヒナ」
「え?」
「声……我慢してね?」
「え……」
そのまま抱き上げた、亜舟。
部屋にあるベッドに下ろした。
そして雛菜を組み敷いた。
「亜舟くん…?」
「この太ももの痣……本当はどうしたの?
まぁ、だいたい察しはつくけど……」
「……………自分でつねったの」
「やっぱり……
でも、どうして?」
亜舟が、優しく問いかける。
「だって…亜舟くんの腕枕と頭ナデナデは、私の睡眠薬みたいなんだもん!昨日は……とにかく亜舟くんが寝てから作業しなきゃだから、必死に寝ないようにつねってたの」
「ほんっと…ヒナは……」
亜舟は朝と同じように、足を持ち上げ痣にキスをしたのだった。
雛菜は全て亜舟に告白した。
ソファに並んで座り、雛菜の手を握りもう片方の手で頭を撫でて聞いていた亜舟。
「ごめんなさい!!私、亜舟くんがトラブルに巻き込まれているって聞いて、とにかく助けなきゃって!
ごめんなさい!!私、どうすればいい?」
もう涙で顔がぐちゃぐちゃだ。
それでも雛菜は、許されたくて必死に謝る。
「ヒナ」
「はい!」
「ここ、おいで?」
亜舟が自分の膝の上をポンポンと叩く。
「え?」
「いいから!ヒナをギュってしたい」
「う、うん…」
亜舟の膝の上に跨がり座った。
そして抱き締められた。
雛菜の肩に顔を埋めて、亜舟は言う。
「ごめんね、ヒナ」
「え?」
「ぜーんぶ、知ってたんだ、僕」
「え……?」
雛菜は、弾かれたように亜舟の顔を見た。
「だからね!あのパソコン内の情報、全部“嘘”だよ!」
「え……嘘…?」
「今朝、仕込んどいた」
【何してたの?】
【ん?ちょっとね!】
「あ……」
「だから、情報は漏れてないよ」
「そう…なんだ……良かっ━━━━━━」
「でも!!」
「え?」
「ダメだよ!いくら僕の為だからって、パソコンの情報を盗もうなんて……!!」
「うん…本当に、ごめんなさい!!」
雛菜は、その場で頭を下げた。
「許さないよ」
「え━━━」
(ま、まさか!!?婚約破棄される……!!?)
「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!お願い!もう二度としないから!!
婚約破棄はやめ━━━━━━ンンン……」
雛菜の口唇を塞ぐ、亜舟。
「冗談やめてよ」
「え……?」
「婚約破棄なんてしないよ」
「え?」
「そんな言葉、ヒナの口から聞きたくない。
ヒナを一生、放すつもりないって言ったでしょ!?」
「で、でも…亜舟くん、許さないよって……」
「ヒナ」
「え?」
「声……我慢してね?」
「え……」
そのまま抱き上げた、亜舟。
部屋にあるベッドに下ろした。
そして雛菜を組み敷いた。
「亜舟くん…?」
「この太ももの痣……本当はどうしたの?
まぁ、だいたい察しはつくけど……」
「……………自分でつねったの」
「やっぱり……
でも、どうして?」
亜舟が、優しく問いかける。
「だって…亜舟くんの腕枕と頭ナデナデは、私の睡眠薬みたいなんだもん!昨日は……とにかく亜舟くんが寝てから作業しなきゃだから、必死に寝ないようにつねってたの」
「ほんっと…ヒナは……」
亜舟は朝と同じように、足を持ち上げ痣にキスをしたのだった。