さぁ、秘密の恋をはじめよう。
「やっぱりすいの家のカレーは美味いな。」

「そんなこと言って。颯斗のお母さんのカレーも美味しいじゃん。」

「そりゃあな。」

私は今颯斗を家まで送っている。
とは言っても、家は隣なので颯斗の家の前なんてすぐに着いちゃうけど。

「はい、着いた。」

「やっぱあっという間だな。」

颯斗はそう言うと、少し寂しそうな顔をした。
そういえば、颯斗の家にはここ数ヶ月行っていない。颯斗がほぼ毎日私の家に来るから、行くタイミングを逃していたのだ。

「あ、じゃあ今度は私が颯斗の家に行こっか!久しぶりに颯斗の部屋がどうなってるか見たいし!」

そう言うと、颯斗は驚いた顔をしたあと、「あぁ〜。」と言ってなんとも言えない顔で私を見る。
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