数馬くんのことが好きすぎて腹がたつ
・第2章


2月14日、バレンタインデー。



終礼が終わり、ざわついてる3年1組の教室。



下校の準備が整ったかりんがスマホの画面を確認する。



「あっ、またや、非通知……」



何、きもちわるい。


もう、これで何回目なん?



なぜか、一週間前から私のスマホに無言の非通知電話が良くかかるようになっていた。


もう、数えたら合計45回。



めちゃくちゃ、怖い。



なんでなん?!



誰なんやろう?


朝、家を出た瞬間。


下校して帰宅した瞬間。


家にいる時。


外出先でも……。



私、誰かにつけられてるんやろうか?!



いったい、誰なん?



こんな時、少しでも誰かそばにいて欲しくて「なぁなぁ、今日、一緒に帰ろう。駅前の美味しーいドーナツをおごるから!」って私はとにかく周りにいる友達に声をかけまくった。



が、しかし、今日は14日でバレンタインデーやから忙しいねんって誘う友達皆に断られた。


皆、めっちゃ冷たい。
< 14 / 53 >

この作品をシェア

pagetop