数馬くんのことが好きすぎて腹がたつ


「いわれても。俺、簡単に諦められへん」


「…………そうやけど、昨日、私が勇斗くんにキスをされたん、数馬くん見てたやんな?」


「ああ。うん、………見てた」


「別に、……気にならへんの?」


「ほんま思い出しただけで、腹わたが煮えくり返るぐらい腹が立つことやけれども。もう、俺は忘れたよ。そんなこと、昨日に、もう置いてきた。アイツ、きっと、わざとやろ。去り際に俺の顔を見て、笑っていったから」



数馬くん、勇斗が考えてたことわかってたんや。
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