数馬くんのことが好きすぎて腹がたつ

森 数馬


「僕がいつか挑戦をしたいこと」


僕は小さい頃、絵本を読むことよりもピアノを引くことが大好きでした。


５歳の頃、ドビュッシーの「月の光」の曲が好きで良く弾いていました。



僕がピアノを弾くと家族が周りに自然と集まってきて、演奏を終えると拍手の後必ず父親が「上手だった」と良く頭を撫でてくれました。



僕はそれが嬉しくてしょっちゅう家でピアノを弾いていました。


小学生になってからもピアノ教室に通ってピアノを弾いていましたが。



僕が小学校６年生の時、秋のピアノ発表会の前日に父親が急に倒れて亡くなりました。



僕は父親が亡くなったことが深いショックでそれ以来ピアノを引くことが出来なくなりました。


でも、ピアノが大好きな気持ちは今もずっと変わっていません。


それから、学校の先生から国立の大学の進学を勧められたけれど。



僕の本当にやりたいことは、他に絶対にありそうな気がして、あえて僕は大学の進学を希望しませんでした。



ピアノを楽しんで弾いていた時の感覚がまだしっかりと指先が覚えていて。



心のどこかで諦めきれないんです、ピアノのことを。



きっと、諦めたくない自分がまだいるんだと思います。



また、いつか昔みたいにピアノを弾くことができたらいいなと本当に思っていますが。


でも、今は弾くことがまだできなくて、苦しくて、こんな自分に時々もがいています。



こんな自分をぶち破って、いつか変わりたいと思っています。


これが僕の本心です。


実現するか、実現しないか今の僕には全くわかりませんが、僕にはいつか叶えたい夢があります。



僕はまだまだ自分の夢を諦めません。


３年間、本当に皆ありがとう、楽しかったです。


また、どこかで会ったら気軽に声をかけてな。


──じゃあ、また、会える日まで。