数馬くんのことが好きすぎて腹がたつ


あっ、しもた。



名前、聞いとけば良かったかもしれへん。



私って、ドジやわー。



重い教科書やら荷物をたくさん持っていたから、私と同じ新入生なのは間違いない。



また、きっといつか会えるかなぁ。



また、どこかで会えたらいいなぁ。



私は痛い思いはしたけれど、今日は超とびきりイケメンに会えたからいいねん。



うん、そういうことにしとこ。



そう、その日はそんな軽い気持ちで過ごしていた。
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