扉 ~カクテルの味は恋の味?~

 ホワイトデーに真柴はベイエリアのホテルを予約して、部屋でルームディナーをセッティングしてくれた。
「はい、これ真奈美へ。」
 真柴はバレンタインのお返しに小さなダイアがハートの横で光るネックレスをプレゼントしてくれた。
「かわいい。ありがとうございます。私チョコレートだけだったのに・・・」
「何言っているの。今までで一番うれしいチョコレートだったよ。そして真奈美と付き合えるようになった。これ以上無いでしょ。」
真奈美は照れた。
夢みたいな一日だった。二人は最高に幸せだった。
・・・これが永遠に続くと信じていた。


 付き合い始めて5ヶ月が過ぎた。真奈美と真柴は相変わらずうまくいっている。怖いくらいに。
「真奈美、夏休みさ、北海道に行かない? ついでに札幌に寄って両親にも紹介したいし。」
 ご両親にご挨拶? えーもう?? 真奈美は慌てたけどうれしかった。
「はい。いいんですか私で? 」
「え? 何で? うちの両親喜ぶと思うよ。真奈美絶対気に入られる。」
「楽しみです。」
 そう答えながらも真奈美は少し不安だった。(私大丈夫かしら・・・)
「北海道どこ行きたい?? 」
 二人で旅の計画を立てた。(何もかもが楽しい。彼なら大丈夫。御両親どんな方だろう・・・
お土産何にしよう・・・)
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