扉 ~カクテルの味は恋の味?~

 それから10日後・・・
真柴から昼間にラインが来た。
㋶今日(水曜日)急だけどPorta来れる? 7時くらい。大事な話がある。
㋶わかりました。待っています。
真奈美はドキドキした。(なんだろう? ) 不安がよぎった。

 Portaに行った。
「あれ、真奈美ちゃん今日水曜日だよ。珍しいね。」
「真柴さんから呼び出されて。なんだか急いでいるみたいで・・・」
 マスターはニコニコして言った。
「ふーん。きっといい話だよ。」
「そ そうですか? 何だか不安なんですけど・・・」

 7:30 真柴はいつものように駆け込んできた。
「ごめん待たせた。」
でもいつもと違って硬い表情だった。
その顔を見て真奈美は緊張した。
「いいえ大丈夫です。」
マスターが真柴に聞いた。
「なんか飲む? ビール? 」
「いえ! 」
真柴は手でストップをかけた。
マスターはただならぬ気配を感じた。
「ちょっと向こうへ行ってるね・・・」
真柴がすかさず言った。
「マスターも居てください。」
いつになく真剣な真柴の声にマスターも驚いた。
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