扉 ~カクテルの味は恋の味?~

 ハーフっぽい美形の若い男の子、ジョニー君。人当たりが良く目がくりくり動く。(プログラマー)
 あまり笑顔のない黒縁眼鏡のメガネ男子、榊さん。(カメラマン兼写真加工)
 皆より少し年上に見える頼りになりそうな人、加納さん。(営業兼プロデューサー)
 ちなみに葛城さんは社長で、何でもできる人らしい。初めはひとりで仕事していたみたい。加納さんとは大学で同期だというけど加納さんの方が上に見える。
 葛城さんはみんなといると社長らしくない。結構いじられている。みんな仲が良くていい感じ。

 葛城はみんなにマスターと、真奈美を紹介した。
「こちらがオーナーでマスターの岡崎さん。一人で切り盛りしていらっしゃいます。そして、こちらが真奈美さん。経理とホームページを担当していて、金曜日に来ると会えます。」
 ジョニー君がはしゃいでいる。(彼女のこと? 彼女のこと? って葛城に小声で聞いている)
葛城はジョニー君に「コラ うるさい」と言っている。

「マスターさん。お店素敵です!!僕大好き!! 今度なんかの撮影に使わせてくださいね~」
ジョニーが言った。
「ありがとう。是非お願い!! 今日はひと仕事終わっての打ち上げってとこかな? 」
「そうです。だから今日は僕のおごり。ワインとつまみとか、テキトーにお願いできますか。こいつら結構飲んで食べます。」
「了解!! この前試飲したイタリアワイン入ったからそれにする? 」
「あっ、いいですね。軽くてうまい。」
彼らは2時間くらいワイワイと楽しんでいた。

「マスター、今日はありがとうございました。美味しかった。いろいろサービスしてもらっちゃってすみません。これからはもっと来ますからよろしく。」
マスターはニコニコしていた。
「真奈美さん、またね。」
葛城はそう言って帰っていった。

 (今日はお話しできなかった・・・今度はいつ会えるのかな~) と真奈美は思うのだった。
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