扉 ~カクテルの味は恋の味?~


 マスターの名前は岡崎(おかざき) (とおる)さん、偶然母の旧姓と同じだったから母の従弟ということにした。年齢は50歳と言っているが、本当かどうかわからない。もう少し上??

 あの素敵なバーに相応しいように、マスターに恥をかかさないように、金曜日はいつもよりおしゃれをして、お化粧も念入りにする。金曜日は朝からウキウキ、こんな気分初めて。楽しい。(少し洋服買おうかな~)

 カウンターの一番端の席が真奈美の指定席。そこでパソコン広げて作業をする。基本的に毎日この席は空けておいてくれる。でも今は金曜日だけ。

 お店に付くとチャッチャと経理の仕事を終わらせて、今日のカクテルを作ってもらう。逸話や使用しているリキュール等を聞きパソコンにメモをしながら、カクテルが出来上がるのを見る。そのあとスマホで写真を撮る。今日のカクテルを飲みながら妄想のショートストーリーを考えて、楽しい時間を過ごす。至福の時。

 マスターの作るおつまみも美味しい。他のお客さんが頼んだものをいつも少し多く作って私にくれる。
だから、毎回、結構おなか一杯。
(ショートストーリー少し貯めてから、ホームページをオープンしよう。目標は年明けにしようかな。)
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