ドラゴンの歌声
エピローグ
 ピチャン―――
 何か冷たいものが頬に触れたのに気付いてハヤトは目を覚ます。

 いつの間にか、真っ暗な洞窟の中にいた。傍にいたチカを見つけて、揺り起こしてやる。目が合うとしばらく見つめ合う。そして同時に噴きだした。

 ひとしきり笑い合った後、ふたりは手を繋いでゆっくりと洞窟を出る。

「ゆうやけ、きれいだね、おにいちゃん」
「うん」

 ふたりは祖母の家への道を急ぐ。

 ハヤトのポケットにいつの間にか入っていた青い石は、もう光っていない。
< 28 / 28 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

密室島

総文字数/1,203

ミステリー・サスペンス1ページ

表紙を見る
言葉は刃物にも毛布にもなれる

総文字数/703

実用・エッセイ(その他)1ページ

表紙を見る
呪われた悪夢の館

総文字数/17,707

ミステリー・サスペンス17ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop