ドラゴンの歌声
「え、ドラゴン???」
「こんにちは?」
大きな瞳、ゴツゴツとした皮膚、大きな指の先についた爪。
口を開ければ大きな牙が沢山並んでおり、赤褐色の背には蝙蝠のそれを大きくしたような翼がある。
絵本で出てくるドラゴンは、友好的なものも多いが、ドラゴンは人間を襲うものもある。
混乱するハヤトをよそに、チカは早速ドラゴンに挨拶をする。
「あぁ、こんにちは。よかった、主らが来てくれて」
喚びかけに応えてくれてどうもありがとう、とドラゴンは首を垂れる。
「えっと、あなたがボクらを、ここに?」
「ああ。実はヒトに攻撃されてな、もう動けなくなった」
「え、ドラゴンのあなたがどうして」
「ふむ。抵抗はしたのだが、いまは卵を温めていたからな。ここを動くわけにはいかなかったんだ」
そういってずるりと身体を横に動かすと、その腹の下から大きな卵が顔を覗かせる。チカは嬉しそうに、そこに近づいて行った。
「こんにちは?」
大きな瞳、ゴツゴツとした皮膚、大きな指の先についた爪。
口を開ければ大きな牙が沢山並んでおり、赤褐色の背には蝙蝠のそれを大きくしたような翼がある。
絵本で出てくるドラゴンは、友好的なものも多いが、ドラゴンは人間を襲うものもある。
混乱するハヤトをよそに、チカは早速ドラゴンに挨拶をする。
「あぁ、こんにちは。よかった、主らが来てくれて」
喚びかけに応えてくれてどうもありがとう、とドラゴンは首を垂れる。
「えっと、あなたがボクらを、ここに?」
「ああ。実はヒトに攻撃されてな、もう動けなくなった」
「え、ドラゴンのあなたがどうして」
「ふむ。抵抗はしたのだが、いまは卵を温めていたからな。ここを動くわけにはいかなかったんだ」
そういってずるりと身体を横に動かすと、その腹の下から大きな卵が顔を覗かせる。チカは嬉しそうに、そこに近づいて行った。