悪役令嬢の幸せ愛人計画〜王太子様に(偽)溺愛されています〜
爆弾をセット
朝の日差しがカーテンの隙間から差し込む。キングサイズよりも広いベッドの上で、ユリアーネはゆっくりと上体を起こした。ふかふかの布団が気持ち良くて、また二度寝してしまいそうだ。その気持ちを振り払うように、半ばボーッとしながら床に足を付けて立ち上がる。
しかし、数歩歩いた先で、静かな驚きで閉じかけていた瞳を全開にした。
ソファーで夜着の胸元が乱れたリーヴェスが、掛け布のみでぐっすりと眠っていた。昨日は綺麗にセットされていた金髪は乱れている。
「え……?」
(なんでこの人、ソファーで寝ているの……?)
何故こうなっているか全然覚えておらず、驚きのあまり立ち尽くしたユリアーネだったが、とある事に気付いて顔を青ざめさせる。
(まさか……、寝相が凄く悪かった……?!)
自分では分からない部分である。
その時、見下ろしたままのリーヴェスが一瞬眉間に皺を寄せ、薄目を開ける。日差しが眩しいのか、険しいままゆっくりと上体を起こした。ソファーの上で片膝を立てる。
「おはよう、ございます……?」
「ああ……、おはよう」
リーヴェスは寝起きの掠れた声と共に、少し口元を緩めた。やや少しだけ幼いような雰囲気が出る。まだ眠いようだ。
王太子が迎えた愛人と早速一晩過ごす、という爆弾をセットする為に、リーヴェスはユリアーネの部屋に泊まったのだ。幸いにもベッドは広いので、リーヴェスと距離を開けて就寝した。はずなのだが。
「あの、私って寝相悪かったのでしょうか……?あんなにベッド広いのに占領してしまって……」
しかし、数歩歩いた先で、静かな驚きで閉じかけていた瞳を全開にした。
ソファーで夜着の胸元が乱れたリーヴェスが、掛け布のみでぐっすりと眠っていた。昨日は綺麗にセットされていた金髪は乱れている。
「え……?」
(なんでこの人、ソファーで寝ているの……?)
何故こうなっているか全然覚えておらず、驚きのあまり立ち尽くしたユリアーネだったが、とある事に気付いて顔を青ざめさせる。
(まさか……、寝相が凄く悪かった……?!)
自分では分からない部分である。
その時、見下ろしたままのリーヴェスが一瞬眉間に皺を寄せ、薄目を開ける。日差しが眩しいのか、険しいままゆっくりと上体を起こした。ソファーの上で片膝を立てる。
「おはよう、ございます……?」
「ああ……、おはよう」
リーヴェスは寝起きの掠れた声と共に、少し口元を緩めた。やや少しだけ幼いような雰囲気が出る。まだ眠いようだ。
王太子が迎えた愛人と早速一晩過ごす、という爆弾をセットする為に、リーヴェスはユリアーネの部屋に泊まったのだ。幸いにもベッドは広いので、リーヴェスと距離を開けて就寝した。はずなのだが。
「あの、私って寝相悪かったのでしょうか……?あんなにベッド広いのに占領してしまって……」