チョコよりも甘いキミの溺愛。

告白してしまった。


もう後戻りは出来ない。こうなったら当たって砕けろ!


なかなか返事がないのでそーっと、顔をあげてみると、先輩は顔を赤くしてチョコを受け取ってくれた。



「先輩?…………わっ、」



いきなり腕を掴まれたかと思えば引き寄せられる。そして………気づいた時には、先輩の腕の中だった。


ードキドキ………。


静かな屋上。私の心臓の音だけが聞こえる。


な、なんで先輩に抱きしめられてるんだろう。暖かくて、心地いい………。



「よかった………」


「え?」


「瑠璃が、俺の事、好きでいてくれて」


「…………、そんなことを言うの、反則ですよ。先輩………私のこと、どう思ってますか?」



何が起きているか分からない状況で意味わかんないことを聞いた。って、自分で聞いてどうする!


私はアホか!



「好き、だよ。めちゃくちゃ」
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop