Valentine’s Day〜争奪戦の始まり〜
「ごめん!ちょっと来て!」
歩は戸惑う結衣をそのまま教室の外へ連れ出し、圭は「二人とも行くぞ〜」と言いながらまだ言い合いをしている明と陸斗を引きずっていく。突然のことに教室中が騒ついたのは、いうまでもない。
だが、四人にはそのようなことを気にしている余裕などなかった。結衣を人気のない空き教室に連れて行き、ドアを閉める。
「みんなの分もちゃんと作ったよ。あとで渡そうと思ってたんだけど……」
少し困ったような顔をする結衣に、「俺たちの気持ち、伝えさせてください」と陸斗が真剣な目で言う。
「気持ち?」
首を傾げる結衣の前に、顔を赤くした歩が立つ。そしてカップケーキを取り出し、結衣に「受け取ってください」と差し出した。
「俺、結衣ちゃんのことが大好きです。愛してます。絶対に大事にします。ずっとそばにいます。だから、俺を選んでください」
「えっ!?」
告白されるとは思っていなかったのだろう。結衣は驚いた顔をして、顔を赤くしている。だが、あと三人分の告白が待っているのだ。
歩は戸惑う結衣をそのまま教室の外へ連れ出し、圭は「二人とも行くぞ〜」と言いながらまだ言い合いをしている明と陸斗を引きずっていく。突然のことに教室中が騒ついたのは、いうまでもない。
だが、四人にはそのようなことを気にしている余裕などなかった。結衣を人気のない空き教室に連れて行き、ドアを閉める。
「みんなの分もちゃんと作ったよ。あとで渡そうと思ってたんだけど……」
少し困ったような顔をする結衣に、「俺たちの気持ち、伝えさせてください」と陸斗が真剣な目で言う。
「気持ち?」
首を傾げる結衣の前に、顔を赤くした歩が立つ。そしてカップケーキを取り出し、結衣に「受け取ってください」と差し出した。
「俺、結衣ちゃんのことが大好きです。愛してます。絶対に大事にします。ずっとそばにいます。だから、俺を選んでください」
「えっ!?」
告白されるとは思っていなかったのだろう。結衣は驚いた顔をして、顔を赤くしている。だが、あと三人分の告白が待っているのだ。