一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
一階はロビー、二階はパーティー会場、三階は会員達との相談個室、四、五、六階は社員用オフィス、七階は社長室になっているそうだ。エレベーターのボタンの所にご丁寧に書かれていたから多分合っている。
最上階の七階でエレベーターが止まり「どうぞ」と西野がドアを止めてくれていた。
ありがとうございますと素早くエレベーターを降りると目の前の扉に社長室と書かれたプレートがドアにさがっている。
西野が先にドアを開けた。
「社長、田邉様をお連れいたしました」
「あぁ、悪かったな。もう西野は下がっていいぞ」
顔は見えないが社長と呼ばれる人の声は低くて芯の太い、よく響く声だった。
「では田邉様、どうぞお入りください」
「は、はあ。お邪魔します……」
なんだかよく分からない状況に驚きつつも言われた通りに日和は社長室に入った。
社長室はロビーのラグジュアリーな雰囲気とはまた違うモダンな感じの部屋。
南側の壁は一面がガラスで見晴らしがよく、そのガラス壁の前には社長のだと思われるデスク。そこに座っているスーツの男性は社長と呼ばれていた人だろうか? 真田洸夜(さなだ こうや)と書かれたネームプレートがデスクの上に置いてある。洸夜は日和に気づいていないのか一切こちらを向かない。
緊張しながらも日和は物珍しさに周りを見渡した。インテリアなどは一切なくただただ広い部屋にデスクとブラックの対面ソファー、間にはガラスのローテーブル。凄くシンプルな部屋だった。グレイの絨毯が一面に敷き詰められており、フカフカすぎて土足で歩いても良いものかと悩んだが靴を脱ぐような場所もないのでそのまま歩き進める。
最上階の七階でエレベーターが止まり「どうぞ」と西野がドアを止めてくれていた。
ありがとうございますと素早くエレベーターを降りると目の前の扉に社長室と書かれたプレートがドアにさがっている。
西野が先にドアを開けた。
「社長、田邉様をお連れいたしました」
「あぁ、悪かったな。もう西野は下がっていいぞ」
顔は見えないが社長と呼ばれる人の声は低くて芯の太い、よく響く声だった。
「では田邉様、どうぞお入りください」
「は、はあ。お邪魔します……」
なんだかよく分からない状況に驚きつつも言われた通りに日和は社長室に入った。
社長室はロビーのラグジュアリーな雰囲気とはまた違うモダンな感じの部屋。
南側の壁は一面がガラスで見晴らしがよく、そのガラス壁の前には社長のだと思われるデスク。そこに座っているスーツの男性は社長と呼ばれていた人だろうか? 真田洸夜(さなだ こうや)と書かれたネームプレートがデスクの上に置いてある。洸夜は日和に気づいていないのか一切こちらを向かない。
緊張しながらも日和は物珍しさに周りを見渡した。インテリアなどは一切なくただただ広い部屋にデスクとブラックの対面ソファー、間にはガラスのローテーブル。凄くシンプルな部屋だった。グレイの絨毯が一面に敷き詰められており、フカフカすぎて土足で歩いても良いものかと悩んだが靴を脱ぐような場所もないのでそのまま歩き進める。