一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

「なっ……ど、どうしたのよ?」


 せっかく連絡先だって交換したのに、一切連絡もくれないで、何日も会ってなかったのに急に現れるなんて反則でしょう。
 

「クリスマスの日空けておけよ」


 ……は?


「いや無理。ケーキ屋が一年で一番忙しいのがクリスマスの日だから」
「じゃあ何時になってもいいから。夜中の数分でもいい。俺に時間をくれないか?」


 真っ直ぐに日和を見る。日和は洸夜のこの真剣で日和のことしか目に入っていないような真っ直ぐな眼差しが好きだ。好きで、なんでも許してしまいそうになる。


「まぁ、仕事終わって少しなら」


 ぱあぁっと洸夜の表情は明るくなり、嬉しいと顔に書いてある。それくらい嬉しそうに口角を上げ、目を細めていた。


「約束だな。じゃ、また!」
「え? は?」


 約束出来たことに満足したのか今日も洸夜は嵐のように去っていった。
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