一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
「な、なんだったの?」
それだけのことを言いにわざわざ店まで来たのだろうか? 連絡先を知っているのに? 電話をすればものの一分で終わるような会話だった。それなのに忙しい中わざわざ時間を縫って直接言いに会いにきてくれたのだろうか。もしかしたらちょっと都合のいいように解釈してしまっているかもしれないけれど、日和にはそう思えた、いや、そうとしか思えなかった。
嬉しさでつい顔が綻んでしまう。
「わざわざ店にまできてクリスマスの約束しにくるとかほんと健気な社長〜」
「健気、だよね……」
「もうさ、日和もさっさと素直になったほうがいいよ」
「そ、そうだよね。私もそう思う」
ゴクリと生唾を飲み込んだ。
――クリスマスまであと一週間。
それだけのことを言いにわざわざ店まで来たのだろうか? 連絡先を知っているのに? 電話をすればものの一分で終わるような会話だった。それなのに忙しい中わざわざ時間を縫って直接言いに会いにきてくれたのだろうか。もしかしたらちょっと都合のいいように解釈してしまっているかもしれないけれど、日和にはそう思えた、いや、そうとしか思えなかった。
嬉しさでつい顔が綻んでしまう。
「わざわざ店にまできてクリスマスの約束しにくるとかほんと健気な社長〜」
「健気、だよね……」
「もうさ、日和もさっさと素直になったほうがいいよ」
「そ、そうだよね。私もそう思う」
ゴクリと生唾を飲み込んだ。
――クリスマスまであと一週間。