一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

「あ、あの〜」


デスクの椅子に座って南側の外を見ていた男が「あぁ、ようやく会えたな」と言いながらクルリと椅子を回転させ日和の方を向いた。


(うっわ……めっちゃイケメン……ん? ようやく会えた?)


 いや、こんなイケメンと会ったことがあるなら忘れるはずない。太陽の光に当てられて輝いているブラウンのきれいな髪。しゅっとした輪郭にはそれぞれのパーツがバランスよく配置されていて切れ長な二重の瞳、その瞳はきれいな髪と同じブラウン色で、なんだか吸い込まれそうなほど強い目力。筋の通った高い鼻に唇は薄くて血色の良い綺麗な色をしている。一言で言えば芸術品のような顔立ちだ。
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