一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

洸夜side

 祝! 素人童貞卒業おめでとう俺!
 夢で抱く日和も可愛いけどそれ以上にリアルの日和は死ぬほど可愛かった。
 なんなのあの生き物!? 白くてちっちゃくて肌が綺麗で柔らかくて、凄く甘い味がして……とにかく最高だった。
 ヤリチン野郎とか言われて逃げられちまったけど、あんなに顔真っ赤にして照れて、夢の中の素直な日和も可愛いけど、照れ屋な日和も可愛いなぁ。
 日和に淫魔だってことをカミングアウトしたけど理解していたのだろうか。
 洸夜は生まれた時から淫魔だ。母親が淫魔で父親は普通の日本人。淫魔と日本人との子供は大抵淫魔が産まれる。
 淫魔だからと言って子供の頃から人間の精気を吸わなければ生きていけない訳では無い。子供の頃は普通の食事だけで栄養は賄えるし、淫魔だからと言ってむやみに異性を誘うフェロモンとは出たりしない。出たりしないと言うよりも自分自身で制御できるからだ。
 だから淫魔として生まれても普通の子供のように何一つ困る事なく育てられてきた。
 どうしても大人になると食事だけでは賄えなくなり、夢に入って精気を吸ったり、本当にセックスをして精気を吸ったりするが、吸うと言うより性的欲求を満たしてもらうって感じの方が近い気がする。
 洸夜は日和以外の夢に入ったこ事もなければ他の女とセックスをした事が無い。


(あ〜本当日和が可愛すぎてつらいわ)


 日和の匂いが残ったソファーにもたれこみスーハァーっと残り香を吸い込むように息を吸う。


(あ〜本当良い匂いだ。やば、日和の匂いだけで勃起するわ)


 スーツのチャックを下ろし、徐に勃ち上がった男の性を出す。


「はっ、日和……好きだ……日和……」


 洸夜は五歳の時からずっと日和の事だけが好きだった。
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