一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

「……日和の唇冷たくて気持ちよかったけど、すぐに熱くなっちゃたな」
「なっ、何いってんのよ。げ、元気はでたの……?」
「あぁ、すっごい元気でた。痛いくらいに」
「痛い?」


 太腿あたりに感じる熱い熱。ま、まさか、こいつ……


「わりぃ、これはどうしても仕方ない。こんなに日和が近くにるんだからこうなるのは当たり前だろ? 本当は抱きたいけど、ちょっと無理そうだわ。もう少し寝る……だからまだここに居て」


 ふざけたことを言っているのに、いつもと違って弱々しい声。高熱が辛いんだろう。日和は無言で俯き身体をピタリと洸夜に合わせた。
 洸夜は嬉しそうに寄り添う小さな身体を優しく抱きしめた。


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