イジワルな君の一途で不器用な恋心
◇
「一ノ瀬くん、今日は直帰でいいんだっけ?」
学校が終わった午前11時過ぎ。
帰る準備をしながら後ろの彼に確認するように尋ねた。
「うん。担当決めは春休みにしてたから。あとは俺と雷夜に任せて」
「そう? それじゃ、お先に失礼しまーすっ」
「またね!」と手を振って教室を後にした。
何の話をしていたのかというと、来週行われる部活見学について。
実は私達3人、所属部活が同じ。
今年度は一ノ瀬くんが部長、雷夜が副部長を務めることになったのだ。
今日はこれから部活紹介でするスピーチの打ち合わせに行くらしい。
毎年のことだけど、先輩達が卒業した後は一気に寂しくなりがち。
学年問わず、今年もたくさん入ってくるといいな。
期待に胸を膨らませながら電車に乗って帰宅。
部屋着に着替え、昼食を食べにリビングへ向かう。
「ただいま。あっ、ハナ! そこにいたの!」
ドアを開けると、ソファーの下でくつろいでいるチワワが視界に入った。
「一ノ瀬くん、今日は直帰でいいんだっけ?」
学校が終わった午前11時過ぎ。
帰る準備をしながら後ろの彼に確認するように尋ねた。
「うん。担当決めは春休みにしてたから。あとは俺と雷夜に任せて」
「そう? それじゃ、お先に失礼しまーすっ」
「またね!」と手を振って教室を後にした。
何の話をしていたのかというと、来週行われる部活見学について。
実は私達3人、所属部活が同じ。
今年度は一ノ瀬くんが部長、雷夜が副部長を務めることになったのだ。
今日はこれから部活紹介でするスピーチの打ち合わせに行くらしい。
毎年のことだけど、先輩達が卒業した後は一気に寂しくなりがち。
学年問わず、今年もたくさん入ってくるといいな。
期待に胸を膨らませながら電車に乗って帰宅。
部屋着に着替え、昼食を食べにリビングへ向かう。
「ただいま。あっ、ハナ! そこにいたの!」
ドアを開けると、ソファーの下でくつろいでいるチワワが視界に入った。