イジワルな君の一途で不器用な恋心
もう終わったこと。今更ああだこうだ言ったところで意味ないし、そもそも行かない選択をしたのは自分。文句を言う権利はない。
だけど前回、『3人で行かなきゃ意味ねーだろ』って言ってたから、すごくショックで……。
「それで、2人の間に……」
「……割り込んじゃった?」
視線を落としてコクッと頷く。
募った悲しみが引き金となり、大人げない行動を取ってしまった。
「どんな反応だったの?」
「普通に笑顔で、『わぁビックリした〜』って。『私も入れろよ』とは言ったけど、冗談っぽく笑いながらだったから」
多少不満があっても、露骨に顔には出さず、明るくにこやかに振る舞っていた。
会話に参加する時も、毎回ミワワちゃんの隣。
たまに真ん中に入れてもらう時もあったけれど、自分から割り込むなんてことはしなかった。
「完全に仲間外れにされたわけじゃないのに、被害妄想もいいところだよね。1番年上のくせに幼稚すぎでしょ」
机に突っ伏して、今度は自分が新菜につむじを向ける。