イジワルな君の一途で不器用な恋心

スマホに視線を戻し、画面をスクロールする。


書き出した中で1番多かったのは人間関係。中でも特に雷夜関連の内容が多かった。

ざっと目についたものをあげてみると……。



『市瀬ちゃんと何話してたの?』

『私も勉強会したかった。なんで延期しなかったの? 3人じゃ意味ないって言ってたくせに』

『私がいるのに2人で盛り上がらないで』

『ミワワちゃんと話すのもいいけど、もう少し私にも目を向けてほしい』

『いつかリンコ軍団を叩きのめしてやる』

『犬カフェに行ったら、雷夜とピンシャーのツーショットを撮りたい』

『毎日毎日いきなり触ってきて。心臓に悪いでしょうが』

『褒めるな笑うな顔見るな。これ以上調子を狂わせるな』



後輩に対する嫉妬、寂しさから暴走する独占欲。

リベンジに燃えているなぁと思ったら、純粋そうに見えてからかう気満々な願望が現れて……。


ううっ、黙読しただけなのに、起伏が激しすぎて酔いそう。

っていうか、前半と後半、なんか矛盾してない? 目を向けてほしいのに顔見るなってどういうことよ。
< 145 / 314 >

この作品をシェア

pagetop