イジワルな君の一途で不器用な恋心
「バスケもバレーも、背が高いと有利ですよね。クラスメイトから推薦された感じですか?」
「うん。1年の頃は運動部の人が多かったから任せてたんだけど、クラス替えして減っちゃってさ。古松さんは?」
「卓球です。卓球部の友達と一緒にやることになりました。琳子先輩は何に出るんですか?」
「私も卓球。シングルスに出るの」
「一緒なんですか⁉ 嬉しい〜! 頑張りましょうね!」
キラッキラの眼差しで、ぎゅうううっと手を握ったミワワちゃん。朝から大胆だなぁと思いながらも笑顔で頷く。
雷夜と同様に、ミワワちゃんへの思いもたくさん湧き上がってきた。
『なんでそんなに可愛いんだろう。羨ましい』
『特技とか趣味とか好きな食べ物とか、ミワワちゃんのこともっと知りたい。仲良くなりたい』
『雷夜抜きで2人で遊びたい。地元を案内してほしい』
『犬カフェに行って、チワワとのツーショットを撮りたい』
『雷夜と気が合うのはわかるけど、私とももっと話そうよ』
『勉強会することに関してはなんとも思わなかったの? 「琳子先輩はいいんですか?」とか言わなかったの?』
『たまには私にも雷夜の隣譲ってほしい』