イジワルな君の一途で不器用な恋心
集団で責め立てられ、だんだん声が震えていく。
ごめんなさい。申し訳ありません。深く反省しています。
何度謝っても謝り足りないけど、今はひたすら頭を下げることしかできない。
鼻の奥がツンとするのを感じて、唇をグッと噛みしめた直後。
「おまけにケガまでさせて……っ、そこまでして追い詰めたいですか……⁉」
えっ……?
目を丸く開けて勢いよく顔を上げる。
ミワワちゃんも、私以上にまん丸にさせて固まっている。
「ケガ⁉ どういうこと⁉」
「昨日の体育で顔洗ってた時、おでこに絆創膏貼ってあったの見て」
「えええ⁉ 嘘! 知らなかった!」
「大丈夫⁉」
当事者を置いてけぼりにし、暴走する後輩達。
おでこに絆創膏って……まさか。
「ち、違うよ! それは……」