イジワルな君の一途で不器用な恋心

「身長は?」

「背比べしたことないから……」

「ざっくりでいいんだよ。170センチ台とか」

「……多分、私より大きい」



出てきた特徴を脳内で組み立てる。


顔の系統はバラバラだったが、体つきはゲームで見たツヨシ達とほぼ同じ。

くそっ、俺の上位互換かよっ。でもヒョロヒョロだとエサ運ぶの大変だもんな。



「なるほど。で、他は? つーか、いくつなの?」

「…………」



またも黙り込んでしまった。

おいおい、見た目と並ぶくらい大事な情報だろーが。



「別に、そこも大体でいいんだよ。何十代後半とかさ」

「……バカにしない?」

「しねーよ。間違っててもいいから」

「…………ん、さい」



ちっっせ。どんだけ教えたくねーんだよこいつは。



「聞こえねーよ。ざわざわしてんだからもう少し大きな声で」

「……3、歳」

「んあ? 何十代の3歳だって?」

「……っに、20代の3歳! 23よっっ!」
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