イジワルな君の一途で不器用な恋心
可愛い後輩ちゃん達

「実は昨日、やっと待てを習得したんですよ〜」

「おめでとう! 何ヶ月になるんだっけ?」

「6ヶ月です。やんちゃ坊主なので時間かかっちゃいました。まだ5秒だけなんですけどね」

「いやいや! 充分すごいよ! 進歩進歩!」



慌ただしい幕開けから丸1週間が経った水曜日。

仮入部期間が終わり、動物部にはたくさんの生徒が入ってくれた。

顧問の先生いわく、過去最高の人数なんだとか。


見学の時、階段まで行列できてたもんな。席もすぐ満席になってたし。完全にノッポ2人組のおかげね。



「「「こんにちは〜」」」

「あっ、いらっしゃい!」



すると、先日入部したばかりの女の子達がやってきた。


過去最高の部員数を記録した動物部。

例年通り、今年も犬と猫グループの圧勝となった。

といっても、他のグループに比べたらの話で、細かく見ると若干猫のほうが上。


単独1位ではないけれど、部活を掛け持ちする人がいるように、どっちにも所属してる人もいるので、私は同率1位だと勝手に捉えている。
< 37 / 314 >

この作品をシェア

pagetop