イジワルな君の一途で不器用な恋心

ううっ、やっぱり……。


そういえば、あのゲームの後、パズルゲームとリズムゲームで遊んだんだっけ。

頻繁にソフトの抜き差しをしたから、恐らくその時に混ざってしまったのだろう。


居場所がわかって一安心。

ただ……。



【そっちは?】

「憎たらしい見た目のリンコ達がいるよ」

【なら俺ので確定だな。明日漫画と一緒に持ってきて。つーか見つかった?】

「ええ既に。本棚の端っこにしまってた。明日持ってくるけど、勝手にいじんないでよね」

【しねーよ。そっちこそ、リンコ達に手ぇ出すんじゃねーぞ】

「しないわよ。じゃあまた明日ね」



お互いに釘を刺し合い、電話を切った。


……とはいえ、雷夜のことだから、いじりはしなくても、100パーセント他のパーティーも覗くわね。

戦略を知られてしまうのは痛いけど、新しいパーティーを作れば対処できるからいいとして。


問題は……。



「琳子ー、風呂入ってー」
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