ずっと好き
私は帰るタイミングを失った。


すると茜ちゃんが話しかけてきた。



「咲希さん、もしかして全部聞こえてましたか?」

「え、うん。最低だね」

「どこがですか?」

「好きでも付き合えない人だっているし、はーくんは茜ちゃんの事ちゃんと好きなんだよ。茜ちゃんいい子だと思ったのにただのクズ女じゃん。」

「うるせーよブス。説教なんて聞きたくないんですけど。あ、咲希さん隼人君のこと好きなんだ」

「なんなの」

「ブスがしゃしゃるなよ」

「ふざけないで」




「何してるの?」





「はーくん」

「隼人君」

「どうしたの?」

「隼人君助けて。」

「え、」

「どうした」

「あのね、咲希さんに呼び出されて行ってみたらブスが隼人君と付き合うなとか、今すぐ別れろとか言ってきて。でも、先輩だし幼馴染だから言い返せなくて」




まって、黙ってよ、私そんなこと言ってない。はーくんなら信じてくれるはず



「まって、咲希そんなこと言ってない」

「咲希ってそんなこと言う人になったの。9年前のお前の方が純粋で可愛くていい子だったかもな。茜帰るぞ」

「うん。」








嘘だよね。







幼馴染の私より彼女を信じたってこと?







私のこと全然わかってないじゃん








その場に崩れ落ちて涙が溢れてきた。
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