駆け出しの恋
Ⅰ-second
俺はさ迷い果てた後、自宅に着いていた。
アパートに一人暮らし。
両親は莫大な遺産を残し交通事故で去年帰らぬ人となっている。
『隼美....』
大好きなんだ....
愛してしまったんだ...
『...諦めない』
俺は眠りについた。
翌日。
教室に入るなり1人の女子が声をかけてきた。
『宮森くん...おはよう』
駅の待合室に居た奴だ。
確か...竹崎だったか?
『...はょ...』
俺は向き直り机にうつ伏せた。
『....』
竹崎は俺の側から去った。
『おい、宮森ぃ』
前の席の橋田が俺を起こす。
『何?』
『さっき来た竹崎苺。あれと知り合いなわけ?』
『んなわけないだろ。勝手にあっちが来ただけだ』
橋田は口を尖らせる。
『竹崎って確か、竹桐財閥の令嬢だろ?』
『...ふうん』
俺のしった事か。